外壁塗装の見積書を比較していると、「3度塗り」という工程をよく目にすると思います。「下塗り・中塗り・上塗り」と分けて記載されていることも多いですね。
この記事では、なぜ3度塗りが必要なのか、省略するとどんなリスクがあるのかを、現場担当者の視点でわかりやすくご説明します。
3度塗りとは?
外壁塗装の標準工程は、以下の3工程で構成されます。それぞれに役割があり、ひとつでも省略すると塗膜の寿命が大きく短くなります。
| 工程 | 役割 |
|---|---|
| 下塗り | 外壁と上塗り塗料を密着させる接着剤の役割。シーラー・プライマーと呼ばれる専用塗料を使用 |
| 中塗り | 塗膜の厚みを作る役割。上塗り塗料と同じものを1回目として塗布 |
| 上塗り | 仕上げ塗装。塗膜の厚みを確保し、塗料本来の性能(耐久性・耐候性)を引き出す |
3度塗りを省略するとどうなる?
下塗りを省略:塗膜の早期剥離
下塗りは「接着剤」の役割を担います。これを省略すると、外壁と上塗り塗料の密着が不十分になり、数年で塗膜が剥がれ落ちることがあります。せっかく塗装してもすぐに再工事になるリスクが高いのです。
中塗り or 上塗りを省略:塗膜の薄さによる耐久性低下
中塗りと上塗りは、それぞれ塗膜の厚みを確保するための工程です。1回しか塗らないと、塗膜が薄くなり塗料本来の耐久年数(15年・40年など)が大幅に短縮されます。15年耐久のはずが5年で再塗装、なんてことも珍しくありません。
なぜ省略する業者があるのか?
3度塗りを省略する業者は、ほぼ間違いなく原価を下げて見積額を安く見せるためです。1工程省略すれば、塗料代と人件費を圧縮できるため、相見積もりで「一番安い」と言われる業者になりやすい。
でも、結果として5年・10年で再工事になれば、トータルコストはむしろ高くつきます。さらに、剥離した塗料が建物の下地を傷めることもあり、補修費用がかさむケースもあります。
見積書で確認すべきポイント
業者から見積書を受け取ったら、以下の3点を必ず確認してください。
下塗り・中塗り・上塗りの記載があるか
「外壁塗装一式」とだけ書かれている見積書は要注意。各工程と使用塗料が明記されているか確認しましょう。
使用塗料の品番が明記されているか
「シリコン塗料」だけでは不十分。メーカー名・商品名・品番まで記載があるのが信頼できる業者の証です。
耐用年数の根拠が説明されているか
「15年耐久」と書いてあっても、3度塗りを省略していたら実現できません。工程と耐用年数のセットで提案する業者を選びましょう。
まとめ
3度塗りは、外壁塗装の耐久性と仕上がりを保証する最低限の工程です。安さだけで選ぶと、結果的に高くつくのが大規模修繕の世界。長期的なコストで判断することをおすすめします。
浜翔建設では、すべての現場で3度塗りを徹底し、塗料の性能を100%引き出す施工を行っています。お見積りの段階から工程・塗料・耐用年数のセットでご提案しますので、お気軽にご相談ください。
